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「考古学」を歩く

カイロ遺跡探訪/1 太古の英知、守る 観光復活目指し修復

ツタンカーメン王の「木製のベッド」の保存・修復作業にあたる岡田靖さん=カイロで2017年3月

 エジプトの首都カイロにある考古学博物館の一角で、1人の日本人が老朽化した遺物の保存・修復作業にあたっていた。木製彫刻保存修復家の岡田靖さん(42)=名古屋市=だ。黄金のマスクで有名なツタンカーメン王(紀元前14世紀)の木製ベッド表面の金箔(きんぱく)部分に和紙を張り、「応急処置」をしている。

 「乾燥したエジプトでは数千年前の木製出土品も良好な状態です。歴史的背景や芸術的意味合いなどを考え、直しすぎないのも重要です」。東京芸大で彫刻と保存修復を学んだ岡田さんは、イタリアでの研究生活などを経て、出土品の保存・修復を支援する国際協力機構(JICA)の活動に専門家として参加、日本とエジプトを往復する。

 エジプトは観光大国だが、2011年の民主化要求運動「アラブの春」以降の政治混乱やテロ頻発の影響で、…

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