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余録

夏休みに米国への旅行をご予定の方…

 夏休みに米国への旅行をご予定の方、到着後の空港ではくれぐれも自身の「顔」にご注意を。一瞬の表情の変化から、テロなど悪事をたくらむ人物をあぶり出すという、運輸保安局のプロが目を凝らしている▲例えば偽造パスポートで入国を試みる人がいたとしよう。偽造の技術が秀逸でも、平静さを完璧に装ったつもりでも、人はウソをつくと表情に恐怖や緊張がのぞく一瞬があるらしい。まばたきの半分ほどの瞬間に表れる真実を、逃さず捉える▲そのはずだが、実際は間違いが多く、悪事とは無縁、と自信のある人も安心できない。間違いの背景に人種的偏見があるとの批判があるほか、米政府監査院からも、科学的根拠に欠けるとして、逆ににらまれている▲そこで注目されるのが、サンディエゴ州立大の研究者が開発したウソ発見ロボット「アバター」だ。「何年生まれ?」「今日の荷造りは全部自分で?」。アバターが質問し、回答する旅行者の目の動きや声の調子などからウソのサインを検出する▲実験中と聞けば、空港以外でもつい試したくなる。「言った」「言わない」「総理のご意向」「介入はない」「知ったのは1月20日」。加計学園をめぐる食い違いも、その対象となろう▲この際、国家戦略特区で実証実験をしてはいかがか。といっても、それにはまず、手続きに一点の曇りもないことを当のアバターに確かめてもらう必要がありそうだ。やはり、真偽を見抜くうえで国民のセンサーに勝るものはないということか。

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