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深海アイドル図鑑

過酷な環境生きる工夫がいとしい ココリコ田中さん、魅力語る

田中直樹さん=佐々木順一撮影

 光がほとんど届かず、未知の世界が広がる深海。そこにすむキモカワな生き物たちを紹介する「深海アイドル図鑑」がスタートします。サメ好きで深海生物にも詳しい、お笑いタレントの田中直樹さん(46)に魅力を語ってもらいました。

     餌が少ないので、一気に口をがばーっと大きく開ける魚もいれば、体を発光させて餌をおびき寄せたり、逆に敵から攻撃を受けにくいように自分の体をぼやかしたりする生き物も。深海の生き物は過酷な環境を生き残るための特徴をそれぞれ備えており、魅力いっぱいです。「ああ、この子は体のここ(の機能)を伸ばして進化したんだなあ」と注目すると、ますます好きになります。

     僕はサメが特に好きですが、500種類ほどいるサメの中でも深海のサメは魅力にあふれています。北極圏の水深100~1200メートルに生息するニシオンデンザメは、400歳近くまで生きることが最近分かりました。

     ツラナガコビトザメは成魚になっても体長22センチくらいしかないのに、ジンベイザメは10メートル以上にもなります。サメの大きさは実に幅広いんです。サメに限らず、深海生物はバラエティーに富んでいます。ぜひ「私のお気に入り」を見つけて深掘りしてください。僕はいつか、ニシオンデンザメに「500歳くらい生きる貝のアイスランドガイがいますが、彼を(競争相手として)意識していますか」って聞いてみたい。

     日本には静岡県の駿河湾など、少し沖に出ただけで一気に水深2000メートル以上の深い海となる、いわゆる「近深(きんぶか)」な湾があります。陸に近い分、生物の種類も多く深海生物の宝庫と言われています。例えば世界最大級と言われるタカアシガニ(体長4メートル程度)もいます。直接は見えないけれど、海面下に広がる世界にそんな生き物たちがいると思うだけでワクワクします。いつか、彼らが生きている世界にこっそりお邪魔して、普通の生活をのぞかせてもらいたいですね。

     深海には、3億年以上前から姿が変わらず「生きた化石」と言われるシーラカンスのように、一匹の寿命は短くても原始的な特徴を持つ生き物もたくさんおり、個体から個体へ受け継がれる命の歴史を感じます。彼らに比べたら、僕らなんて地球一の新人ではないでしょうか。だからこそ、彼らもすみやすいように地球を大切にしなければなりません。深海へ思いをはせながら、これからの地球のことをみんなで一緒に考えていきたいですね。【聞き手・荒木涼子】


     ■人物略歴

    たなか・なおき

     1971年大阪府生まれ。お笑いコンビ「ココリコ」として活動。映画「ジョーズ」をきっかけにサメ好きとなり、動物好きタレントとしても知られる。7月22日にリニューアルオープンした静岡県沼津市の「駿河湾深海生物館」の名誉館長を務める。

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