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声なき証言者

戦後72年・鳥取/中 倉吉の「ち号演習」跡 全国唯一、市民も総動員 /鳥取

ち号演習で四王寺山に掘られた壕。夏でもひんやりと冷たく、壁には所々つるはしの跡が残っている=鳥取県倉吉市で、小野まなみ撮影

 倉吉市にある標高約171メートルの四王寺(しおうじ)山。林道脇の草木をかき分けて進むと、斜面に洞窟のようなものが見えた。うだるような暑さやセミの鳴き声は次第に消え、ただ静けさに包まれる。真っ暗な中、辺りを懐中電灯で照らすと、赤土の壁面のあちこちにつるはしを下ろした跡があった。それを眺めながら、谷口瑞樹さん(81)=同市大谷=は記憶をたどりだした。

 沖縄本島での戦闘が劣勢となっていた1945年5月。社国民学校(現倉吉市立社小学校)4年生だった谷口…

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