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平和と自由を求め

治安維持法が奪った声/中 留置場経験、自伝に記す 医師として活動した、青木康次さん /奈良

京都帝大に入学した頃の青木康次さん(右から3人目)。撮影は1933年4月=越山のぶ子さん提供

「普通の人が捕まる怖さ」

 「部屋の暗さ、暑さ、シラミ、南京虫との斗(たたか)い。(中略)身も心も腐ってしまうような日々が続いた」。県内で医師として活動し2013年に100歳で亡くなった青木康次さんは、治安維持法違反で逮捕されて経験した留置場での生活を戦後、自費出版した自伝に記した。

 京都帝大法学部の1年生だった1933年、滝川幸辰・法学部教授の学説を政府が弾圧し、滝川教授らが大学を追われた「滝川事件」が起きた。青木さんは教授を支持する学生運動に加担したとして治安維持法違反で逮捕された。約2カ月半の留置場生活の末、起訴猶予処分となったが、翌34年には自治会再建を訴える「京大学生新聞」の発行に携わったとして同法違反で再び逮捕され、処分保留となって釈放された。

 戦後、医師になった青木さんだが、「事件のことは家族の会話の中で断片的に話していた」と五女の越山のぶ…

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