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余録

千葉県市川市に「北京通り」と呼ばれる道がある…

 千葉県市川市に「北京通り」と呼ばれる道がある。中国風の特徴があるわけではない。朝夕の通勤通学時に数多くの自転車が行き交う光景が北京を思わせるらしい。日本人には自転車といえば中国という印象が強いのだろう▲実際には北京の大通りが自転車で埋め尽くされていたのは1980~90年代のことだ。その後は自動車の普及や地下鉄の発達で自転車は主役の座を失った。ところがこの1、2年、再び状況が変わりつつある。シェア自転車の急速な普及だ▲スマホの全地球測位システム(GPS)機能や決済サービスを使い、近くにある自転車を検索して格安で利用し、好きな場所に乗り捨てられる。ベンチャーの新商法が都市住民に歓迎され、今や中国全土から世界へと広がりつつある▲「2強」といわれる大手2社の創業者は20~30代。著名なIT企業の支援を受け、大気汚染対策を迫られる中国政府も好意的だ。何かと規制でがんじがらめに思える中国だが、ベンチャーへの対応は意外に寛容だ▲利用者のマナーや放置自転車対策などの問題も起きているが、今のところ急成長にブレーキがかかる気配はない。今年に入ってシンガポールや英国にも進出し、最近は札幌でもサービスが始まった▲成長が鈍化した中国の課題は技術革新や創意工夫だ。中国発のビジネスモデルが世界で定着すれば大きな突破口だ。中国ではスマホ決済などキャッシュレス化も急速に進む。隣国としても過去のイメージだけにとらわれてはいられない。

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