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命ある限り

中国残留孤児のいま/9 1世の語り部 「平和の尊さ伝え続ける」 /兵庫

今も日本語教室に通う宮島満子さんは、「勉強しないと言葉は忘れる」と話す=兵庫県尼崎市の自宅で、元田禎撮影

 「紙切れに漢字やひらがなを書いたら、日本人とばれる。だから道端の砂や、雪が降ったらその上にお父さんやお母さん、きょうだいの名前を書いた。『家族の名前だけは忘れまい』と必死だった」。中国残留孤児の宮島満子さん(81)は、9歳で養父母に引き取られた遠い昔の記憶をたどる。

 2002年の東京地裁を皮切りに、孤児らは国家賠償請求訴訟を相次いで起こし、兵庫の原告団と弁護団の通訳を引き受けた。8月10日、宮島さんが暮らす尼崎市内の市営住宅を訪ね、なまりがない流ちょうな日本語に驚いた。「長年の中国生活でも、日本語は忘れなかったのですか」。的外れな私の質問に「話せる相手がいなかったし、話せる訳もなかった。だから日本語は忘れてしまった。うちは、日本に帰国してから必死に覚えたんよ」と笑った。

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