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社説

北朝鮮が大規模核実験 全力で危機を封じ込めよ

 朝鮮半島をめぐる危機が制御できないレベルに到達することを、真剣に憂える。

     北朝鮮が6回目の核実験を強行した。地震波の観測によると、爆発の規模は前回の5倍以上だという。北朝鮮は大陸間弾道ミサイル(ICBM)用の水爆実験だと発表した。

     北朝鮮は先週、日本を飛び越えてミサイルを発射したばかりだ。それからわずか5日後の核実験には、満を持して危機のレベルを高めようとする強い意思が感じられる。

     その目的が、有利な状況で米国との直接交渉に入り、体制の保証を勝ち取ることなのは疑いない。

     米国は、北朝鮮が米本土を核攻撃する能力を持つことを絶対に許さないだろう。米国が軍事的圧力を一層強め、北朝鮮がさらなる対抗措置を取って一触即発の状況に近づく可能性がある。

     北東アジア全体に深刻な被害をもたらす軍事衝突は、絶対に避けなければならない。

     核実験を受けて米国は、国連安全保障理事会でさらに厳しい制裁措置を求めるとみられる。

     安保理制裁は国際社会の強い意思表示として重要だ。焦点になるのは中国からの石油輸出の停止だが、北朝鮮の暴発や崩壊を恐れる中国が賛成する可能性は極めて乏しい。ロシアも追随するだろう。

     関係国の利害は錯綜(さくそう)しており、安保理での協議は簡単ではない。そうした足並みの乱れは、北朝鮮に新たな挑発のカードを準備する時間的余裕を与えてしまう。だからこそ事態をこれ以上エスカレートさせないための手立てを急がねばならない。

     私たちは、一つの方策として日米韓中露という北朝鮮問題に利害を持つ5カ国による協議を開くことを提案した。米朝の軍事衝突で利益を得る国などない。だからこそ、北朝鮮リスクを管理するという一点で協力する余地はあるはずだ。

     北朝鮮を取り巻くのは経済力や軍事力での主要国ばかりであり、地域に対して責任を持っている。悪夢を防ぐため、全力で危機を封じ込める努力が各国に求められる。

     最も深刻な脅威にさらされているのは日本と韓国だ。日本には、外交的解決を先導していくという覚悟が必要である。

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