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BRICS首脳会議

閉幕 中国は「大国外交」演出に腐心

 【アモイ(中国福建省)河津啓介】中国、ロシア、インド、ブラジル、南アフリカの新興5カ国(BRICS)首脳会議は5日、アモイでの3日間の会談日程を終え閉幕した。北朝鮮の核実験が国際社会を揺るがす中、中国政府、メディアは10月の共産党大会に向け、習近平国家主席による「大国外交」の成果を演出することに腐心し続けた。

     最終日はBRICSにタイやギニアなど途上国5カ国の首脳を加えた対話会議を開催。習氏は閉幕の記者発表で「より公正な国際秩序の建設を推進しなければならない」と強調。会議期間中、最後まで公の場では北朝鮮に触れなかった。

     「大国外交」。会議に合わせて中国中央テレビが6回連続で放映した特別番組の題名だ。習氏の外交手腕をロシアのプーチン大統領らがたたえ、習氏が東シナ海や南シナ海で権益主張を強く打ち出す姿を描いた。3日に北朝鮮が核実験をした後も、中国メディアは習氏がBRICSをリードする姿をトップニュースとして伝え続けた。

     会場の福建省は、かつて習氏が働いたゆかりの地。昨年9月に主要20カ国・地域(G20)首脳会議があった浙江省も同じく習氏の勤務地だった。党大会に向け、国際会議を利用して習氏の権威を高める意図がうかがえる。

     2012年に習氏が最高指導者となった後、中国外交は大きく変わった。ためらいなく「大国」意識を前面に出し、国際社会で応分の責任をいとわず、より大きな影響力、発言権を求めている。

     中国は新興国や途上国の支持を広げ、米国中心の国際秩序に相対する戦略を描く。会議で採択した「アモイ宣言」も保護主義に反対し、北朝鮮の核実験に懸念を示しながら「対話による解決」を訴えて米国をけん制した。

     習指導部は党大会を前に外交でも安定を最優先し、最近の米中の貿易摩擦や中印国境紛争でも決定的な対立を避けてきた。それが再び積極的に動き出す可能性があるだけに、党大会を終えた2期目の習外交に早くも関心が高まっている。

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