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はやぶさ2

オシリス・レックスが地球上空通過、撮影を呼びかけ

地球スイングバイをする米小惑星探査機「オシリス・レックス」の想像図=NASA提供

22日に米探査機スイングバイで観測キャンペーン

 小惑星探査機「はやぶさ2」のプロジェクトチームは、協力関係にある米国の小惑星探査機「オシリス・レックス」の観測キャンペーンを22日に実施することを決めた。オシリス・レックスは昨年打ち上げられ、22日は地球に再接近し、地球の引力を使って軌道変更、加速する「地球スイングバイ」を予定している。そこで、双方のプロジェクトチームが日米を中心とする宇宙ファンらに、地球上空を通過するオシリス・レックスの撮影を呼びかけることになった。

 二つの探査機は2018年にそれぞれの目標の小惑星に到着し、表面物質の採取に挑む。計画によると、はやぶさ2は20年、オシリス・レックスは23年に地球に帰還し、持ち帰った試料を提供し合うなど協力することが決まっている。さらに、「一緒に一般の人たちへ宇宙開発の魅力を伝えよう」と共同観測キャンペーンを企画した。

岡山県美作市で撮影された地球スイングバイの際の小惑星探査機「はやぶさ2」の光跡(右下の横線)=2015年12月3日(三島和久さん提供)

 はやぶさ2が2015年12月に地球スイングバイを実施した際は、1辺1~1.6メートル程度の小さな機体にもかかわらず、国内各地ではやぶさ2が上空約3000キロを飛行する光跡の撮影に成功。探査機の地球スイングバイの様子をこれだけ多く観測できた例はなく、社会の宇宙探査への関心が高まったほか、探査機の運用に役立つデータにつながる可能性があるという。

 オシリス・レックスは打ち上げ後、太陽を1周する軌道を約1年かけて飛行してきた。地球スイングバイで地球へ最接近するのは日本時間23日午前2時ごろ。日本で見られる時間は、22日午後10~11時ごろ、上空8万キロを通過する。オシリス・レックスの機体は1辺2~6メートルと大きいため、12~13等級の明るさで観測できる可能性があるという。

 キャンペーンに参加する場合、日本惑星協会のホームページ(http://planetary.jp/OSIRIS-REx/)から参加を申し込み、観測後に画像を送る。提供された画像は、米国側に集まったものとともに二つの探査機のチームが共有し、探査機運用の参考データに使えないかを検討するほか、日米で一般公開される。観測のコツなども同協会のホームページに掲載される。


オシリス・レックス 米航空宇宙局(NASA)の小惑星探査機。目標とする小惑星は地球と火星の間にある「ベンヌ」で、ベンヌでは約60グラムの表面物質を採取し、約7年かけて往復する。小惑星の物質を持ち帰る探査計画は米国初。ベンヌの直径は約500メートルとされ、はやぶさ2が目指す小惑星「リュウグウ」とはタイプが異なる。

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