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[ロンドン 12日 ロイター] - 英政府は12日、南西部の遺跡ストーンヘンジ近くの幹線道路を地下に移設する計画を明らかにした。夏至の日の出と冬至の日没に太陽が巨石の中央に入る造りで知られ、夏至と冬至の祭りを中心に年間数百万人が見学に訪れる。
しかし、近くをロンドンとデボン・コンウォールを結ぶA303号線が走っており、慢性的な渋滞などで景観が損なわれているほか、通行に伴う騒音や臭いで数十年にわたり周辺の環境が損なわれていた。
何年にもわたる議論と意見聴取を経て今回発表された計画では、ストーンヘンジに最も近い区間を地下に移送するため、全長2.9キロ以上のトンネルを掘る。夏至と冬至の景観に配慮し、トンネルの入り口を当初計画の地点から変更したという。
道路の地下化に対しては、周辺に点在する新石器・青銅器時代の遺跡が破損される可能性があるとして長らく反対の声があった。政府は、トンネルを現在道路のある地点からさらに50メートル遺跡から離し、破損を回避するとしている。
デボン・コンウォールとロンドン間では道路が充分に整備されていないことからA303号線の全面整備が行われることになり、今回の計画はその一環となる。