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社説

再び列島越えミサイル 発射の常態化を許すまい

 北朝鮮が弾道ミサイルを発射し、先月に続き北海道上空を通過して襟裳岬東方の太平洋に落下した。

     政府は再び北海道や東北などの12道県の住民に避難を呼びかけた。

     ミサイルは米領グアムを射程内とする約3700キロ飛行し、グアム攻撃の能力を実証した。ミサイル技術は確実に進展している。日米への脅威は一段と高まった。

     6回目の核実験に対し国連安全保障理事会は新たな制裁決議を採択した。これに対抗したとみられる。

     北朝鮮は採択後、米国を「卑劣な国家テロ犯罪を再び働いた」と非難し、日本には「核爆弾で海中に沈めるべきだ」とおどしていた。

     しかし、国際社会が突き付けた決議への違反を続け、国際法を踏みにじっているのは北朝鮮である。

     懸念するのは、今後、日本越えのミサイル発射が常態化することだ。

     ミサイルは先月と同じ中長距離射程の「火星12」とみられ、前回に続いて通常軌道で発射した。実戦を想定したものだ。

     北朝鮮は7月、実験的に高く打ち上げる方法で2回、米本土を射程に入れる大陸間弾道ミサイル(ICBM)の「火星14」を発射した。

     火星14は火星12のエンジンを使っているとされ、ICBMにつながる性能実験を兼ねた可能性もある。

     性能を実証し、実戦配備するには今回のように通常軌道での発射を何回も試す必要がある。その実験を行える広大な場所は太平洋しかない。

     北朝鮮は先月のミサイル発射後、「太平洋を目標にして弾道ミサイル発射訓練を多く行って」実戦化を推し進めると表明している。

     太平洋が恒常的な実験場になれば発射のたびに日本上空を横切り、飛行機や船舶が被害を受けるおそれもある。安全な生活が繰り返し脅かされる事態は断じて容認できない。

     日米には軍事的対応や軍備強化を求める声がある。緊張が高まれば偶発的な衝突が起きる危険性も増す。

     北朝鮮はICBMに核兵器を搭載する技術を向上させており、実戦配備すれば脅威は世界に広がる。

     それらの事態を避けるためにも、国際社会が結束して北朝鮮の態度を変えさせることが必要だ。

     国連安保理は実効あるこれまでの決議の履行を再確認すべきだ。

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