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発言

文化政策が日本を救う=浅木正勝・全国美術商連合会会長

 戦後70年余、我が国は経済優先でその歩みを進め、国内総生産(GDP)はある時期には世界第2位にまで成長した。しかし、バブル崩壊や中国経済の躍進等もあり、高度成長期を過ぎて、長きにわたる低迷期(よく言えば安定期)が続く現状である。今後の世界経済の中で、他国に遅れることなく、さまざまな分野で先進国として進み続けることの重要性は明らかだろう。少子高齢化や製造業の衰退といった不安要因の中で、今後も成長・発展を持続していくために、私は文化・芸術の大きな価値と、それを実現するための文化政策の意義を訴えたい。文化・芸術は経済的な利益をつぎ込む「余裕」の対象ではない。人の心を豊かにし、癒やし、真の意味での人間らしさを確立する、という本質的な力を持っており、そこには、経済的利益を生み出すいくつもの要因が存在している。

 我が国は、その戦後の出発点として、文化国家の建設という大きな目標を設定した。国土が狭小で、天然資源…

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