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農研機構

ご飯の硬さ調整の育種技術開発

 ご飯の硬さや粘りを遺伝子の組み合わせで細かく調整できる米の育種技術を、農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)などのチームが開発した。一般的な米から非常に硬いタイ米に近いレベルまで調節でき、べたつきの少ないご飯が好まれるチャーハンや牛丼に活用できるほか、容器への付着を抑えて外食産業の作業効率の改善につなげられるという。

     農研機構中央農業研究センター北陸研究拠点(新潟県)の山川博幹(ひろもと)・上級研究員らは、デンプンがのり状になりにくい2種類のイネの遺伝子配列を全て調べ、デンプン合成に関わる特定の酵素の遺伝子に変異があることを突き止めた。さらに、別の遺伝子をそれぞれのイネに人工交配で組み合わせることで、炊飯直後でも粘りを抑えるなど段階的な調整を可能にした。

     国内の米消費の約4割を占めるレストランや弁当店などの炊飯では、器具や容器に付着すると作業効率が落ちるため、硬めのご飯が求められる。少なめの水で炊くと硬くなるが、同じかさにするのに米が多く必要になる。

     山川さんは「味の良い米に硬い性質だけを加えれば、新たな品種改良も効率的に進む。早ければ3年後の品種登録を目指したい」と期待する。成果は岩手県で開かれる日本育種学会で8日発表する。【千葉紀和】

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