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ゲバラ没後50年

旅の見聞が英雄生んだ 幼なじみら語る

ゲバラと行った南米旅行を振り返る幼なじみのカルロス・フェレールさん=ボリビア中部バジェグランデで2017年10月9日、山本太一撮影

 アルゼンチン生まれのチェ・ゲバラが革命を志すきっかけになった南米旅行に同行した幼なじみのカルロス・フェレールさん(88)=通称カリカ、ブエノスアイレス在住=が9日、毎日新聞のインタビューに応じた。今でも親しみを込めて本名の「エルネスト」と呼ぶゲバラについて、「見聞きしたことをいつも振り返り、思考していた。旅が政治的姿勢に与えた影響は大きい」と振り返った。

     カリカさんにとってゲバラは「革命の英雄というより、4歳の時からの友人。どこにでもいる普通の子どもだった」という。そんな2人がともに20代の1953年、前年の革命で農地改革が進むボリビアを皮切りにペルー、エクアドルを旅行。ゲバラにとって別の友人と行った旅に続く2度目の南米旅行だった。

     2人は各地の市場で自分たちが目指す方向に行くトラックを探し、ただで乗せてもらった。宿泊施設に泊まる金もなく、民泊や野宿を繰り返した。道中、「普通の人と交流したので、飢餓や貧困、保健サービスや教育が足りない実態を目の当たりにした」という。

     ゲバラはカリカさんと別れた後、メキシコでキューバのフィデル・カストロ(2016年に90歳で死去)と出会い、革命を実現。没後50年の追悼行事が盛大に行われたことについて、カリカさんは「彼が成し遂げた実績がすばらしいからだ。私も長い間、一緒に過ごすことができて幸せだ」と笑顔を見せた。

    ゲバラの最後のゲリラ戦について語るハリー・アントニオ・ビジェガス・タマヨさん=ボリビア中部バジェグランデで2017年10月9日、山本太一撮影

     また、ゲバラが死ぬ直前まで一緒に戦ったハリー・アントニオ・ビジェガス・タマヨさん(78)=通称ポンボ、ハバナ在住=も9日、インタビューに応じた。ポンボさんは、キューバ革命をはじめ、ゲバラが革命を広げようとしたコンゴ民主共和国、ボリビアでも行動を共にした。ゲバラが山中でボリビア軍に捕捉されたことについて「逃げようと思えば逃げることができたと分かっていたはず。心優しい人間なので負傷者を放っておけず捕まったのだろう」と話した。

     ボリビア軍の包囲から逃れ、その後、キューバ軍幹部を務めたポンボさん。「ボリビアのゲリラ戦は軍事的には失敗だったが、親米軍事政権だったボリビアに変化をもたらすきっかけになった」とゲバラの闘いをたたえた。

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