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ニッポンへの発言

キーワード 「やすらぎの郷」の終わり=中森明夫

 「やすらぎの郷」が終わった。近年、最も面白く、かつ刺激的なドラマだった。やすらぎロスである。

 テレビ界に貢献した業界人のみが入居を許される老人ホームの物語だ。主演の石坂浩二(76)はじめ、八千草薫(86)、浅丘ルリ子(77)、加賀まりこ(73)、有馬稲子(85)、五月みどり(77)等、豪華な主要キャストの平均年齢はなんと77・6歳。看護師がつき添う“命懸け”の撮影現場で、クランクイン時には「撮影中にどうか死なないでください」と呼びかけられたという。が、残念なことに野際陽子が亡くなり(享年81)、追悼のテロップが出た。

 往年の名女優らが老いた女優を演じ、若き日の輝くばかりの美しい映像が時折流れ、ため息をつく。ああ、5…

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