台風21号
近畿地方 浸水や大規模停電、ボートで救助も
毎日新聞
2017/10/23 11:54(最終更新 10/23 13:32)
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超大型の台風21号の接近から一夜が明けた23日、近畿地方は浸水や大規模な停電に見舞われた。鉄道ダイヤの乱れも続き、通勤客の足を直撃した。
和歌山県では、住宅への土砂流入や浸水で被害が出た。農業を営む夫婦が暮らす紀の川市西脇の民家は22日、土砂で1階がつぶされた。近隣住民や消防が現場で夫婦を捜していたが、夜になり、がれきの中からトントンと音が聞こえた。消防隊員らが掘り返すと、妻(75)が見つかった。親族男性が呼びかけると、反応があったという。傍らでは夫(82)の捜索が続き、捜索を見守る親族男性は「早く救出して」と語ったが、23日午前、意識不明の状態で見つかった。
紀の川市内では貴志川支流があふれ、孤立した住民がボートで救出された。同市貴志川町丸栖では、屋外で救助を待つ住民もいた。避難した主婦(38)は「まだ避難していない人たちもおり心配だ」と気遣った。同市内では100棟以上が浸水したとみられる。
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