台風21号

近畿地方 浸水や大規模停電、ボートで救助も

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冠水した住宅街=和歌山県紀の川市で2017年10月23日午前9時25分、本社ヘリから小関勉撮影
冠水した住宅街=和歌山県紀の川市で2017年10月23日午前9時25分、本社ヘリから小関勉撮影

 超大型の台風21号の接近から一夜が明けた23日、近畿地方は浸水や大規模な停電に見舞われた。鉄道ダイヤの乱れも続き、通勤客の足を直撃した。

 和歌山県では、住宅への土砂流入や浸水で被害が出た。農業を営む夫婦が暮らす紀の川市西脇の民家は22日、土砂で1階がつぶされた。近隣住民や消防が現場で夫婦を捜していたが、夜になり、がれきの中からトントンと音が聞こえた。消防隊員らが掘り返すと、妻(75)が見つかった。親族男性が呼びかけると、反応があったという。傍らでは夫(82)の捜索が続き、捜索を見守る親族男性は「早く救出して」と語ったが、23日午前、意識不明の状態で見つかった。

 紀の川市内では貴志川支流があふれ、孤立した住民がボートで救出された。同市貴志川町丸栖では、屋外で救助を待つ住民もいた。避難した主婦(38)は「まだ避難していない人たちもおり心配だ」と気遣った。同市内では100棟以上が浸水したとみられる。

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