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千葉聡氏=藤井太郎撮影

 ◆自然科学部門 『歌うカタツムリ』(岩波書店・1728円)

らせんを描く論争の歴史

 「この本の編集、出版に関わったすべての人たちとのチームでの受賞だと思っています」。控えめに喜びを語る。受賞作は、カタツムリを中心に生物進化の研究史を描いたもの。明快で流れるような筆の運びが印象的だ。「カタツムリという個別のテーマを通して、進化という普遍的な課題を研究者たちがいかに解明しようとしてきたのか、科学的なものの考え方とはどういうものかを読者に示そうとしました」

 大学院修士課程の時に、小笠原諸島のカタツムリの研究を始めた。以来30年余り、北はシベリアから南はニ…

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