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炎のなかへ

/7 アンディ・タケシの東京大空襲 石田衣良 望月ミネタロウ・画

三月七日(3)

 二階の廊下の両側には、左右に四つずつ八枚の扉が続いていた。伯父の義雄はいつか工場をたたんだら、ここを貸し部屋にするつもりだったらしい。ひとり息子の直邦が跡を継いでもいいし、アパートにしてもいい。下町の個人営業主らしい利発さだ。この路地には同じような造りの家が多かった。この辺りなら、急げば十分とすこしで省線の錦糸町駅にいける。

 朝の廊下は冷えこんでいた。軍足をはいたつま先も冷たい。タケシが丁寧な雑巾がけで黒光りする廊下を歩い…

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