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炎のなかへ

/10 アンディ・タケシの東京大空襲 石田衣良 望月ミネタロウ・画

三月七日(6)

 古参従業員のよっさんが苦虫をかんだ顔で黙々と食事をしていた。タケシと目があうと伏せてしまう。登美子が質問した。

「ねえ、よっさんはどう思う」

 須田芳次郎は先代から時田メリヤスで働く還暦過ぎの小柄な独身男だった。新聞をこまめに読みこみ、ラジオのニュースも欠かさずきいている。休日にはいつもおしゃれをして有楽町や浅草に映画を観(み)にいくのを楽しみにしていた。

 よっさんはタケシとふたりだけのときには、こっそりと本音を話してくれた。総司令官が戦死して、首都に何…

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