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築地市場 働く人に魅せられ 「渋い」写真集刊行

「築地魚河岸ブルース」を発刊した沼田学さん=東京都中央区の築地市場前で、森健太郎撮影

 赤黒く日焼けした顔に刻まれた深いしわ--。移転問題に揺れる東京・築地市場で働く男性の姿を収めた写真集「築地魚河岸ブルース」(東京キララ社)が刊行された。撮影した写真家、沼田学さん(44)は「活気ある市場の主役は働く人。男臭い格好良さを感じてほしい」と話している。

     市場移転見直し前の昨年5月、「築地の歴史を記録に残そう」と撮影を始めた。週3日以上足を運ぶうちに、市場で働く男性の表情やたたずまいにひき込まれた。

     白髪にひげを蓄えた人や袖をまくり筋骨隆々の腕を見せる人、鉢巻き姿でたばこをふかした人……。「それぞれ背負っている人生や苦労が表情に刻まれている」。そう感じた沼田さんは、荷台付きの小型運搬車「ターレ」を操る男性を中心に、望遠レンズで場外から約半年かけて撮影した。

     写真集は「渋い」と話題を呼び、市場内でサイン会も開催。初版2500部だったが、既に3000部を増刷した。発行した東京キララ社の中村保夫代表は「築地にしかない昭和のノスタルジックさがある。築地の魅力を発信し、移転問題へのアンチテーゼでもある」と話す。A5判オールカラー144ページで、2160円(税込み)。全国の書店で販売している。【森健太郎】

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