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スペイン

カタルーニャ独立問題 来月、州議会選 問われる独立の民意 プチデモン氏ら出馬

 【パリ賀有勇】スペイン北東部カタルーニャ自治州の独立問題で、中央政府のラホイ首相による解散に伴う12月21日の州議会選(比例代表制、定数135)まで1カ月あまりとなった。独立に対する民意を問う色合いが濃い議会選となり、結果は独立問題の行方を左右する重みを持つ。

     立候補の届け出は17日で締め切られた。スペイン司法当局から「反逆」などの容疑で逮捕状が出されているベルギーに滞在中のプチデモン前州首相ら5人と、スペインで拘束されている前州副首相ら8人の元州幹部計13人については、うち12人が出馬する。

     2015年の前回州議会選ではプチデモン氏の「カタルーニャ欧州民主党」など独立派政党が最低過半数68議席を上回る計72議席を獲得したことで、独立に向けての動きが加速した経緯がある。

     ラホイ氏は「独立宣言」の可決に踏み切った州議会を解散して選挙を実施することで、独立派を過半数割れに追い込みたい思惑がある。14日には、スペイン・ラジオで「独立派が勝たないように行動する」と述べ、投票に行くよう呼びかけた。

     一方、プチデモン氏は16日、独立問題の対立を扇動していると指摘されるロシア政府系テレビ局「ロシア・トゥデー(RT)」の番組に出演。英国スコットランド自治政府のアレックス・サモンド前首相に対し、「議会選で(独立派が)勝てば、ラホイ氏には結果を受け入れ、新たな対話と交渉を開始することを求める」と述べ、選挙によって「劣勢」を挽回したい考えを示した。

     独立派政党は一枚岩ではなく、議席を減らす可能性があるものの、ラホイ氏の思惑通りに過半数を割り込むかは、予断を許さない状況だ。5日付の地元紙の世論調査では、独立派は66~69議席になるとの結果だった。

     選挙戦は12月5日から始まる。前日の4日には、ベルギーの裁判所で、プチデモン氏らに対し、2度目の聴取が行われる。


    カタルーニャ独立問題をめぐる経緯

     9月 6日 カタルーニャ自治州議会、独立を問う住民投票実施法案を可決

    10月 1日 住民投票実施、独立賛成が約90%(投票率約40%)

        3日 国王フェリペ6世、住民投票を「無責任な行為」と批判

       21日 中央政府、州の自治権停止の方針決定

       27日 州議会、独立宣言を採択。スペイン議会上院、自治権停止を承認しプチデモン州首相らを更迭、州議会を解散し12月21日に議会選を行うと表明

    11月 2日 司法当局、プチデモン氏ら州政府元幹部5人の「欧州逮捕状」を請求、前州副首相ら8人を拘束

       17日 プチデモン氏ら5人がベルギーの裁判所に出廷、スペインへの身柄引き渡し審理開始

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