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台湾

戦没者慰霊祭 旧日本軍艦船撃沈のバシー海峡望む寺

慰霊祭に出席し、焼香する人たち=台湾南部・屏東県恒春で2017年11月19日、福岡静哉撮影

 【恒春(台湾南部)福岡静哉】太平洋戦争中に多くの日本軍艦船が撃沈されたバシー海峡を望む台湾南端・屏東県恒春にある潮音寺で19日、慰霊祭が営まれた。遺族や関係者ら約60人が参列し、少なくとも10万人と言われる死者の霊を慰めた。

     慰霊祭は2015年、戦後70年を機に始まり今年で3回目。遺族の一人でもある佐賀県小城市の住職、吉田宗利さん(75)が読経し、全員で焼香して死者を弔った。父を亡くした新潟市の佐藤※子(こうこ)さん(78)は両親の遺影を持参し「父に『母ちゃんを連れてきたよ』と語りかけました。父の霊を日本に連れて帰ります」と涙を流した。

     潮音寺は、乗船していた輸送船が撃沈され奇跡的に生還した中嶋秀次さん(故人)が1981年、私財や寄付金で建設。今年2月には老朽化していた同寺を慰霊祭実行委員会が集めた寄付金などで改修した。

     台湾-フィリピン間のバシー海峡は戦争中、旧日本軍にとって重要な輸送ルート。米軍潜水艦の魚雷攻撃で多くが撃沈され「輸送船の墓場」「魔の海峡」などと呼ばれた。

     ※は大の下に力

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