--日銀の黒田東彦総裁の4年半をどう評価しますか。
◆最大の功績は、異次元の金融緩和によって円相場を過大評価から適切な水準に引き戻したことだ。その結果、輸出が増えて企業業績が良くなり、雇用環境が改善し、株価も上がった。しかし、世界的な競争激化で(物価の影響を除いた)実質賃金は上がらず、低金利で増えるはずの投資も進んでいない。黒田氏の任期後の次の5年間の最大のポイントは、財政政策の助けを借りることだ。
--2013年1月に日銀が政府と結んだ共同文書は、財政政策を政府の役割としています。
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