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ジンバブエ大統領辞任

長期政権から解放 歓喜に沸く人々

 【ハラレ小泉大士】「待ち続けた変革の時が、ようやく訪れた」--。37年間に及んだムガベ長期政権から解放されたジンバブエの人々は歓喜に沸いた。

     93歳になっても権力を手放そうとせず、失脚は「神にしかできない」とまで言われたムガベ氏が21日、辞任した。議会の弾劾手続きが始まった直後、議長によりムガベ氏が提出した辞任表明の書簡が読み上げられた。

     「圧政」の拠点・大統領府前に集まっていた若者らは互いに抱き合い、車のクラクションを鳴らし続けた。一夜明けても興奮は冷めず、「新生ジンバブエ」に対する希望の声が国中にあふれた。コンサルタントのアデレ・マリンダさん(34)は、植民地からの解放に続く「2度目の独立だ」と表現して喜んだ。独裁的なムガベ政権は暴力で人々の声をかき消してきた。短大生のソニヤ・ハラレさん(25)は「これからは誰もが法の下に平等。権力と富を独占することは(誰にも)許されない」と語った。

     腐敗と失政で経済は破綻し、街には失業者があふれ、人々は近隣諸国へ出稼ぎに行った。物流会社員のベスタ・ショコさん(45)は「肥沃(ひよく)な土壌や資源があり、人材もいるのに独裁者がすべてを狂わせてきた」と話し、国民の団結による国家再建の実現を望んだ。

     新指導者となるのは第1副大統領職を今月6日に解任されたムナンガグワ氏。解任直後に国外に逃れたが22日に帰国した。近く大統領に就任し、来年8月の任期まで暫定政権を率いる。

     「クロコダイル」の異名を持つムナンガグワ氏はムガベ氏の右腕的な存在だった。国防治安相だった1980年代に軍が反ムガベ派武装勢力を鎮圧する際、市民ら推定2万人を虐殺した事件にかかわったとされる。2008年の大統領選では野党候補の支持者を激しく弾圧し、野党候補を決選投票からの撤退に追い込んだ「黒幕」とも言われる。民主化の推進にどこまで本腰を入れるかは未知数だ。

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