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キズとカタチの総合医

「何針縫う」はナンセンス=桜井裕之・東京女子医科大学形成外科教授

 私は小学生の時、トタン板製の橋から小川に転落し、右腕に大きな傷を負いました。パックリと割れた傷を見たときの衝撃は大きく、担ぎ込まれた近所の外科医院で縫ってもらっている時の光景を今でも鮮明に覚えています。半世紀を経て、私は形成外科医として患者さんと向き合っていますが、傷を縫うための技術、器具、材料、その後の管理方法は様変わりしました。

 けがで生じた傷を治療する目的は止血と感染防止、そして、治癒に導くことです。私は早急に治し、かつ苦痛…

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