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エジプトテロ

IS、シナイ拠点化模索 有力部族狙う?

ビルアブドの地図

 【カイロ篠田航一】エジプト東部シナイ半島ビルアブドで武装集団がモスク(イスラム教礼拝所)を襲撃し、305人が死亡したテロ事件は、過激派組織「イスラム国」(IS)の傘下組織「ISシナイ州」による攻撃の可能性が指摘されている。ISがシナイ半島の拠点化を模索する一方、現場付近に多く住む有力部族でエジプト軍に協力するサワルカ族を狙ったとの見方も出ている。

 事件ではイスラム教の神秘主義(スーフィズム)信者が多数殺害された。武装集団はISの黒い旗を掲げていたとの目撃情報がある。自称スンニ派のISは神秘主義者を「異端」として敵視。今年1月にはインターネット上で「シナイでの神秘主義者の存在を許さない」と攻撃を呼びかけた。

 サワルカ族は、シナイ半島に多い遊牧民ベドウィン系の中でも特にISに敵対的だ。地元メディアによると、サワルカ族は今年5月、「ISは外国勢力に操られ、シナイ半島の混乱を画策している」として軍との共闘を宣言。このためISは、神秘主義者を標的にすると同時にサワルカ族への打撃を狙った可能性もある。シナイ半島には、シリアやイラクでの支配地を失ったISの戦闘員が流入しているとの指摘がある。

 エジプトのシンクタンク「アハラム政治戦略研究所」顧問のハッサン・アブタレブ氏は「イラクやシリアからのIS残存勢力はシナイ半島や北アフリカに流入し、新たな組織作りを模索している。態勢立て直しを図る彼らは今、軍と地域住民を分断し、エジプト政府を混乱に陥れようとしている」と分析する。

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