メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

私の出発点

高橋源一郎さん『さようなら、ギャングたち』 弱さ、読者の心自由に

作家、高橋源一郎さん=神奈川県内で2017年11月、鶴谷真撮影

「ダディ」とキャラウェイが背中で言った。

「何? キャラウェイ。のどがかわいたの?」

「ううん、ちがうのダディ。キャラウェイ、じぶんであるいてく」

「いいから、ダディはキャラウェイをおんぶしていきたいんだ」

(『さようなら、ギャングたち』講談社文芸文庫より)

 時に論壇の紙誌で、時にラジオのおしゃべりで。易しい言葉が持ち味のオピニオンリーダーだ。「僕は5回結婚して子供が5人いる、現在の妻は最初の結婚で生まれた娘より年下で……」という昔の文士ばりの生き方を隠さず、本紙では「人生相談」の滋味あふれる回答が人気。そんな「頼りになる兄貴分」かつ「愉快なおじさん」のような作家は、あらゆるルールを疑い、壊し、闘う場として小説を書いてきた前衛の人である。

この記事は有料記事です。

残り1688文字(全文2007文字)

毎日新聞のアカウント

話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 電柱ワイヤ激突 バイク男性、上半身切断 山陽電鉄線路に
  2. 事故 青森の車4台衝突 搬送8人のうち3人死亡確認
  3. サウジ記者死亡 したたかトルコ、サウジ「隠蔽」突き崩す
  4. 青森8人死傷 車大破 住民ら衝撃「見通し良い直線なぜ」
  5. 青森4人死亡 飲酒運転で速度超過 32歳容疑者を逮捕

編集部のオススメ記事

のマークについて

毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです