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不知火のほとりで

石牟礼道子の世界/63 闘争

さざ波を立てては消えていく=熊本県水俣市で、田鍋公也撮影

 <日曜カルチャー>

生の回路開くために

 「水俣病展2017」が熊本県立美術館分館で開かれている(10日まで)。500人もの患者遺影など、本やインターネットでは得られない臨場感あふれる展示が圧巻だ。要所には石牟礼道子さんの文章が掲げられている。解説というより、展示物に命を吹き込む尽きざる魂の泉として、展観を支えている印象だ。

 水俣の表現者第1世代、写真家・桑原史成さんの作品の吸引力は格別である。被写体となった胎児性患者、半…

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