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炎のなかへ

/30 アンディ・タケシの東京大空襲 石田衣良 望月ミネタロウ・画

三月七日(26)

 タケシは早春の曇り空の下、白い息を吐きながら速足で歩いた。省線の錦糸町から有楽町までなら、秋葉原で乗り替えて駅六つ分だが、直線距離は五キロほどだった。電車代を浮かせるために一時間半ほど歩くのは、まったく苦にならない。省線や地下鉄など贅沢(ぜいたく)である。普通の都民は実によく歩くのだ。

 葛西橋通りをまっすぐ脇目も振らずに進み、永代橋を渡った。日本初の鉄製の道路橋で、ゆるやかに半円の曲…

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