メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

炎のなかへ

/30 アンディ・タケシの東京大空襲 石田衣良 望月ミネタロウ・画

三月七日(26)

 タケシは早春の曇り空の下、白い息を吐きながら速足で歩いた。省線の錦糸町から有楽町までなら、秋葉原で乗り替えて駅六つ分だが、直線距離は五キロほどだった。電車代を浮かせるために一時間半ほど歩くのは、まったく苦にならない。省線や地下鉄など贅沢(ぜいたく)である。普通の都民は実によく歩くのだ。

 葛西橋通りをまっすぐ脇目も振らずに進み、永代橋を渡った。日本初の鉄製の道路橋で、ゆるやかに半円の曲…

この記事は有料記事です。

残り805文字(全文1007文字)

24時間100円から読める新プラン!詳しくは こちら

いますぐ購読する

または

毎日IDでログイン

関連記事

毎日新聞のアカウント

話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 観光 「3歩で回れる3県境」整備 埼玉、栃木、群馬
  2. 尼崎脱線 顔を20回以上手術 犬が支え「あきらめない」
  3. 森友学園 国有地売却問題 佐川氏「役所守るため」 文書改ざんを事前了承 検察に供述
  4. 将棋 藤井六段、棋王戦予選決勝へ 今年度負けなし3連勝
  5. はしか 流行、沖縄厳戒「乳児や未接種妊婦、来県延期を」

編集部のオススメ記事

のマークについて

毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです

[PR]