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日本中に野球少年はたくさんいても、プロへ進めるのはほんの一握り。「まさか翔平がプロ野球選手になるなんて思わなかった。私のように社会人まで野球をやり、やめた後も仕事を続けられればいいと望んでいた」。将来、野球ができなくなったとしても正直で真っすぐな人間になってほしい--。そう考える徹さん(55)は、野球を通しての人間教育に定評があった岩手・花巻東高に進むことを内心、願っていた。花巻東は2009年に菊池雄星投手(現埼玉西武ライオンズ)を擁して春のセンバツ準優勝、夏の甲子園ベスト4の実績を持つ強豪。甲子園に出場できなかった徹さんは、息子に夢を託す気持ちもあった。
大谷投手も花巻東への進学を希望していた。花巻東の練習を見た時、「練習内容や雰囲気がいい」と感じたからだ。理由は異なれど親子の選択は一致し、大谷投手は花巻東に進んだ。
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