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命つなぐ東京湾 中村征夫さん、取材40年

たくさんの卵を抱え、闘争心むき出しで私に立ち向かってくる母ガニ=東京都港区台場で1977年5月、写真家の中村征夫さん撮影

 大都会の海「東京湾」は、千葉県、神奈川県、東京都に囲まれた海域である。千葉県の富津岬から直線で7キロ離れた、神奈川県の観音崎にかけて湾口が広がっている。袋網状の内側を内湾(東京湾)、外側を外海という。

 今から40年前、1977年ごろの東京湾は深刻な環境汚染が叫ばれていた。そんな中で、江戸前の生きものの生態に興味が湧き、湾奥部にあたるお台場の海に潜ったのが私と東京湾との出合いである。

 石積みの護岸を下り、恐る恐る水中に顔をつけた途端、唇などにピリピリとしびれるような激しい痛みを感じ…

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