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「エルサレム首都」認定

「米は撤回を」怒り、世界に拡大

デモが発生した主な国や都市
トランプ米政権とイスラエルに抗議するデモの参加者=カイロのアズハル・モスクで2017年12月8日、ロイター

 【カイロ篠田航一】トランプ米大統領がエルサレムをイスラエルの首都と認定したことを受け、中東のイスラム諸国などで8日、抗議デモが相次いだ。エルサレムはイスラム教の聖地でもあり、各地で「一方的な決定」「撤回せよ」と対米批判が噴出した。アラブ連盟は9日、外相級会合をカイロの本部で開催し、米国などへの対応を協議する。

 イスラエルを「パレスチナの占領者」とみなし国家承認していないイランでは、首都テヘランで数千人規模のデモが行われた。タスニム通信によると、市民は「米国を倒せ」などと記されたプラカードを手に行進。米国旗を燃やす市民もいた。

 エジプトの首都カイロや北部アレクサンドリアでは治安部隊が警戒する中、金曜礼拝後にイスラム教徒がモスク(礼拝所)前などで抗議の声を上げた。

 ロイター通信によると、パレスチナ高官は9日、アッバス自治政府議長は近く訪問するペンス米副大統領とは会わないと述べた。カイロにあるイスラム教スンニ派最高権威機関アズハルのタイエブ総長も「歴史をねじ曲げ、住民の権利を取り上げ、聖地を攻撃する決定。トランプ氏は撤回すべきだ」との声明を発表。20日のペンス氏との会談中止も決めたという。キリスト教の一派コプト教の法王タワドロス2世も9日、会談しない意向を示した。

 イラクの首都バグダッドでは、市民がデモで「エルサレムはアラブの都市だ」と声を上げた。バグダッドの教員、アデル・マルワンさん(39)は「イスラム教徒にとりエルサレムがどれほど重要かトランプ氏は分かっていない。国連などの国際機関がしっかり対処すべきだ」と話した。

 トルコ、チュニジアなどでも抗議が拡大。ヨルダンでは8日、デモ隊が首都アンマンの米大使館前で「米国は出て行け」などと訴えた。インドネシアやマレーシア、インドなどアジアのイスラム教徒の間でも、抗議デモが発生している。

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