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先生は赤ちゃん 出前授業で命の尊さ伝え 滋賀

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赤ちゃんを学生に持ってもらう山田さん(右)=滋賀県草津市の立命館大びわこ・くさつキャンパスで、小西雄介撮影
赤ちゃんを学生に持ってもらう山田さん(右)=滋賀県草津市の立命館大びわこ・くさつキャンパスで、小西雄介撮影

 NPO法人「ママの働き方応援隊」(神戸市)の滋賀支部が滋賀県内でも、子育て中の母親に赤ちゃんを連れて小中学校や高齢者施設などを訪れてもらう「赤ちゃん先生」を実施している。赤ちゃんとの触れ合いを通じて命の大切さを学んでもらい、学校などではいじめ防止や自殺の減少につなげてもらう狙いもある。【小西雄介】

 NPO法人「ママの働き方応援隊」は全国153カ所に支部があり、県内には約20人のメンバーがいる。滋賀支部代表の山田さつきさん(37)=近江八幡市=は大阪出身。結婚を機に滋賀に移住してから出産したが、夫の社宅に住んでいたことや周囲に知り合いが少なかったことで徐々に外出する機会が減った。しかし、買い物などで赤ちゃんを連れて外出すると、顔見知りでない人も話しかけてくれることがあったという。「赤ちゃんには人と人をつなげる力がある」と知り、2013年に同NPOに入った。

 活動の中で訪れた中学校で生徒にベビーカーを押す体験をしてもらうと、「少しの段差や坂でも障害になると知った」と言われた。赤ちゃん連れでは衣類や飲み物などを持ち歩くため荷物が2、3キロになる上、両手がふさがるため、ベビーカーで外出する機会が多い。山田さんは「お互いがお互いを知り、手助けをし合える関係だといいと思う」と話し、「将来みんなが大人になって街づくりに関わる時に気に掛けてくれたら」と期待する。

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