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南ア与党議長

日本との関係強化期待 ラマポーザ氏選出

 南アフリカの与党アフリカ民族会議(ANC)は18日、ラマポーザ副大統領(65)を新議長に選出した。アパルトヘイト(人種隔離)体制から民主社会への歴史的転換に尽力し、「新生・南ア」の原点を熟知するラマポーザ氏に、汚職などで人気が下降するANCの党勢回復が託された。

     各州支部の代議員らによる投票の結果、ラマポーザ氏が、ズマ大統領の後押しを受けた元妻のドラミニ・ズマ氏を小差で破った。

     ズマ大統領の任期は2019年の総選挙まで。当面は双頭体制が敷かれるが、国民に不人気のズマ氏の下では「選挙を戦えない」(党幹部)との声が強まるのは必至で、来年半ばにも退陣に追い込まれる可能性がある。

     ラマポーザ氏は1980年代に鉱山労働者のストを率い、90年代初頭には故ネルソン・マンデラ氏の右腕として白人政権とのアパルトヘイト撤廃交渉を成功に導いた。卓越した交渉能力と戦略で一目置かれ、94年に黒人初の大統領となったマンデラ氏はラマポーザ氏が自身の後継者となることを望んだという。

     当時は党内の支持が得られず、実業界に転身。通信からファストフード、鉱山に至るまで広く有力企業の株式を取得。米誌フォーブスによると、15年時点の資産は4億5000万ドル(約507億円)に上る。

     12年にANCの副議長に選ばれ、政界に復帰。14年から副大統領を務める。09年からのズマ政権で進んだ腐敗の一掃と、昨年の地方選で過半数割れ寸前まで落ち込んだ党への信頼回復に取り組むことを求められる。

     ズマ政権下で南アは中国との関係を急速に深めたが、ラマポーザ氏が次期大統領になれば「外交の偏りを見直す」(南アフリカ安全保障研究所のシラーズ理事長)とみられ、日本との関係強化にも期待が集まる。

     経済センスにたけ財界とも良好な関係を築くが、政権中枢にありながらズマ氏らの不正蓄財を見過ごしてきたとの批判も。従来の利権構造の中で資産を増やした黒人エリート層の代表格でもあり「矢継ぎ早に改革を進めるかは疑問だ」(政治評論家)との声もある。

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