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地球温暖化

今世紀末で樹氷が消える恐れ 山形大発表

吹雪にさらされて巨大に育った樹氷=山形市で2016年2月、藤井達也撮影

 山形大の柳沢文孝教授(地球化学)の研究グループは、1920年以降に国内で観測された樹氷の発生状況をまとめ、21日に発表した。地球温暖化に伴い、現在のペースで気温上昇が続けば今世紀末には国内の大部分で樹氷が姿を消し、アイスモンスターと呼ばれる山形・蔵王山の樹氷もやせ細る恐れがある。

 樹氷は氷点下でも凍らなかった空気中の水分が、針葉樹に接触した後に氷状になる自然現象。寒冷な山岳地帯で発生するが、一定の高度を超えると針葉樹が生息していないため、観測できない。かつては北海道から長野、富山の広範囲で確認できた。

 研究グループは20年以降の観測データや文献・写真資料を基に樹氷が確認された地点について2017年までの変化を調べた。

 その結果、地球の平均気温が1度上昇すると、樹氷ができる標高の下限が50メートル上昇することが分かった。20年以降、地球の平均気温は約1度上昇。東北地方以外ではほぼ観測できなくなった。このままのペースで気温が3度上昇すると樹氷の下限は150メートル上昇し、発生条件を備えた地点が国内にはなくなるという。

 柳沢教授は「世界の平均気温は約30年間で1度上昇するとみられる。地球温暖化を食い止めないと日本の自然景観が一つ、失われる」と警鐘を鳴らしている。【野間口陽】

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