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踏み跡にたたずんで

森からの光=小野正嗣 /大分

 まだヨーロッパにいた頃の話だ。当時、首都から列車で一時間ほどの地方都市に暮らしていた。小さな通りに面した建物の3階の2部屋を借りていた。

 そこから大家夫妻の家の裏庭が見えた。大きな庭だった。リンゴやプラムなどの果樹が植えられ、クルミやサクランボの巨木もあった。庭の境界付近には、菩提樹やオリーブの木が生えていた。向こうには野原があり、さらにその先に森が見えた。

 森が闇に包まれていく……いや、逆だ、森が闇で世界を包んでいく様子を眺めるのが好きだった。

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