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点字ブロック

弱視者の安全、景観と両立 東大グループ

考案した点字ブロックを並べる伊藤准教授。手前3枚がクールイエロー、奥の2枚がウオームイエロー=東京都文京区で2017年12月22日、谷本仁美撮影

 視覚障害者には見えやすく、かつ景観との調和にも配慮した新しい色の点字ブロックを、東京大分子細胞生物学研究所のグループが考案した。2020年東京五輪・パラリンピックの主会場になる新国立競技場を設計した建築家の隈研吾(くま・けんご)さんや国内メーカー4社も開発に加わり、来春にも商品化する。あえて特許は取らず、普及を優先させたいという。

 点字ブロックの色は旧建設省の指針で「原則黄色」とされているものの、06年施行のバリアフリー新法は「周囲の路面と容易に識別できる色」と定め、特段の規制はない。最近は周囲の景観や路上のデザインから浮いてしまうという理由で、グレーや黒にしたり、ステンレスの突起だけを埋めたりしたブロックも増えている。

 だが、点字ブロックは全盲の人だけでなく弱視の人も利用する。岐阜県高山市や新潟市の中心部では、周囲に溶け込んだブロックが見えづらく危険だとの批判も出ている。

 そこで東大の伊藤啓准教授(神経生物学)らは、景観に調和しやすい淡い黄色に着目して、弱視の人の見え方を研究。その結果、黄緑がかった「クールイエロー」と、オレンジがかった「ウオームイエロー」の2色は、夕暮れ時でも従来の濃い黄色のブロックと同等以上に認識しやすかったという。さらに突起の角を丸くするなど形状や配置も工夫し、車椅子やベビーカーでも通りやすくした。

 「20年五輪に向け、バリアフリーと景観両立の大きな一助になる」と伊藤准教授。隈さんは「これまでの点字ブロックよりはるかに建築物に合わせやすく、目からうろこの思い。ぜひ普及させたい」と話している。【谷本仁美】

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