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AI進化

どれだけ便利になるのか 人やモノの移動も様変わり

グーグルホームを活用した住宅=東京都渋谷区の大和ハウス工業の展示場で、平地修撮影

 AIを搭載した家電やロボットが続々と登場。各社の投入が相次ぐAIスピーカーは、音声で住宅の照明や家電の操作を可能にするなど、AIの進歩は私たちの暮らしをより便利で豊かなものにしてくれる。自動車メーカーやIT大手は自動運転の開発を競っており、人やモノの移動も大きく様変わりしそうだ。

AIスピーカー お願い「即実行」

 リビングなどに置き、話しかけると音楽をかけたり、天気予報を教えてくれたりする「AIスピーカー」が日本でも普及し始めた。

 2017年10月以降、米グーグル▽LINE(ライン)▽アマゾンジャパン▽ソニー--の4社が相次いで、日本語対応のAIスピーカーを発売。いずれも直接話しかけるだけで、インターネットの検索エンジンを用いた調べ物や、音楽の再生などができる。

 「グーグルホーム」はカレンダーアプリと連携してスケジュール管理ができるほか、LINEの「クローバウェーブ」は同社の対話アプリと連携し、話しかけることで音声メッセージを友人らに送ることができるなど、それぞれ特長がある。

 今後は、米アップルも日本市場に参入予定。AIスピーカーは、すでに米国では1000万台以上が販売されており、日本でも新たなヒット商品になるかもしれない。【浜中慎哉】

朝の準備も「OK」

 大和ハウス工業は1月6日から、AIスピーカー「グーグルホーム」を活用した新しい住宅の提案を始める。

 「OKグーグル、朝の準備お願い」とスピーカーに話しかければ、自動でカーテンが開き、照明が点灯。コーヒーメーカーが温かいコーヒーをいれてくれる。外出すると伝えれば、照明が消え、ロボット掃除機が動き出す。好みの動画をテレビに映し出したり、照明を落としてホームシアターで映画を楽しんだりすることも、すべてスピーカーに話しかけるだけでいい。

 住宅へのAIの活用は今後も進化するとみられ、居住者の生活パターンを学習するなどして、最適なタイミングで家電を作動させたり、照明を調節したりすることも期待される。

AIロボット 「ダンス見て」売り場に歓声

百貨店のロボット売り場「ロボティクススタジオ」=東京都渋谷区で、根岸基弘撮影

 高島屋が昨年10月、新宿店9階に開設したロボット売り場「ロボティクススタジオ」。「僕のダンスを見て!」。NTT東日本が販売するコミュニケーションロボット「ソータ」が声を上げ、手や首をくるくる動かすと、来店客から歓声が上がる。60代の主婦は「孫へのプレゼントにいいかも」と興味津々だ。

 売り場では「ソータ」や、DMMドットコムの「タピア」など約15商品を展示・販売。会話などのコミュニケーションが楽しめるこれらのロボットの人気は高まっており、通信機能も備えているため、遠方で1人暮らしをしている高齢の親の見守り役として購入する人も少なくないという。売り上げは高島屋の目標を上回り、今年3月に売り場面積を倍増する予定だ。

自動運転車 とっさの判断、事故減に期待

独フォルクスワーゲンが2017年発表した完全自動運転の試作車=フォルクスワーゲングループジャパン提供

 AIは車の自動運転技術にも欠かせない。ドライバーに代わって歩行者や車の動きを予測し、とっさの事態にも人間よりすばやく的確に対応することで、事故を減らすことが期待されている。

 2025年の完全自動運転車の発売を目指す独フォルクスワーゲン(VW)は、昨年の自動車ショーで試作車を発表。運転席はなく、向かい合ったシートに乗り込んで談笑していれば、目的地まで連れて行ってくれる。すでに傘下の独アウディが高速道路での低速走行など一定の条件付きで、走行中にハンドルやアクセルから手足を離すことができる自動運転車を欧州で発売している。自動運転技術を巡っては、米グーグルなどIT企業も交えた競争が加速。各社とも20年代前半の完全自動運転の実現を目指している。

AI家電 「お任せ」衣類たたみ

 ベンチャー企業のセブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズ(東京)が開発した「ランドロイド」はAIを搭載し、全自動で衣類をたたんでくれる便利な機械だ。2018年度中に出荷を予定している。

世界初の全自動衣類折りたたみ機「ランドロイド」を開発したセブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズの阪根信一社長=銅山智子撮影

 ロッカーのような形をしたランドロイドの下段の投入口に、洗濯したシャツやズボン、タオルを投入すると、内部のAIとカメラがそれぞれの形状を特定。手の役割を果たすロボットアームが形状に応じてきれいにたたみ、中段の棚に種類別や家族別に仕分けて積み上げる。1枚たたむのにかかる時間は10~15分で、一度に最大30枚を投入することができる。

 うまくたためない場合もあり、現在の成功率は75%程度。それでも搭載したAIは、衣類の種類ごとに2万5600枚の画像を学習した。95%まで成功率を高めるには、その10倍の25万6000枚の学習が必要になるという。阪根信一社長は「現在、エンジニアが急ピッチで学習させており、発売までに成功率を95%以上まで持っていきたい」と話す。

 初号機の想定価格は185万円程度から。「売れ行き次第で低価格化できるので、将来的に20万~30万円ぐらいにはしたい」と阪根社長。洗濯から乾燥、折りたたみまでできる機種の開発も目指している。【秋本裕子】

「聞いて」献立提案

シャープが開発したAI冷蔵庫=土屋渓撮影

 シャープはAIとIoT(モノのインターネット)を組み合わせた携帯電話やエアコン、空気清浄機など身近な製品を次々開発している。

 昨年9月に発売した冷蔵庫(約35万円)は、対話ができるのが特徴だ。AIが、ドアを開ける頻度で利用者の帰宅時間など生活パターンを学習し、夕飯の時間帯になるとドアの「聞いて」ボタンが点滅。ボタンを押すと献立の提案などをしてくれる。

 専用アプリに買った食材を記録しておけば、「卵がなくなるころじゃないですか?」などとアドバイス。オーブンレンジ「ヘルシオ」とも連携し、多様な料理メニューを提案する。シャープ・IoTクラウド事業部の中田尋経さんは「生活の気づきを与えてくれる温かみのあるAIで家中のものをつなげていきたい」と話す。

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