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北朝鮮

金氏新年の辞 米韓合同軍事演習 延期が焦点に

 国政方針演説「新年の辞」で1日、対米強硬姿勢と韓国への接近の硬軟両様の姿勢を示した北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長。その思惑と、韓国の受け止めや米国、中国の対応を探った。

     金氏の演説を受けトランプ米大統領は2日、「制裁などの圧力が大きな影響を与え始めた。ロケットマン(金委員長の蔑称)は韓国と対話をしたいと言い出した」とツイートした。北朝鮮の核・ミサイル開発に対する自らの圧力強化路線が一定の成果を生んだとの見方を示した形だ。また、米国務省報道担当者は韓国との「足並みをそろえた対応」に言及。米国の意向を無視して韓国が北朝鮮に近づき過ぎることを警戒し、米韓などが協調して国際包囲網を維持する必要性を示唆した。

     ただ、北朝鮮対応でトランプ政権内部は必ずしも一枚岩とは言えない。北朝鮮に対する経済制裁や軍事的圧迫など、「圧力の最大化」を志向するトランプ大統領と、「条件なしでの対話」の可能性に一時言及したティラーソン国務長官の路線対立が浮上した局面もあった。両者の方針の違いは、ティラーソン氏が後に圧力路線にあらためて言及することでいったんは収束したが、今後も表面化する可能性は否定できない。

     米国の今後の対応の焦点の一つは、米韓合同軍事演習を延期するかどうかだ。金氏は今回、「朝鮮半島の平和的環境をつくる」ためと称して、演習の中止を改めて求めている。

     米韓両軍は例年、2~4月にかけて、野外機動訓練や指揮系統を確認する演習を韓国で実施。今年は、平昌五輪・パラリンピックに実施時期が重なる。北朝鮮の五輪参加を関係改善の契機としたい韓国政府は、「北朝鮮の行動によっては演習の延期を検討する」との立場だ。マティス米国防長官は昨年12月29日、「外交問題を理由に軍事演習を一定期間中断することはない」と述べつつ、実施時期は「常に調整している」と記者団に発言し、延期の可能性に含みを持たせた。

     一方、中国の耿爽外務省副報道局長は2日の定例記者会見で南北対話の機運を「良いことだ」と歓迎した。中国としては緊張緩和や対話促進を理由に、米韓演習凍結論を改めて訴えるとみられる。【ワシントン高本耕太、北京・河津啓介】

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