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韓国・北朝鮮

連絡チャンネル再開 南北交流、活発化目指す 韓国、平昌五輪テコに

 【ソウル大貫智子、米村耕一】韓国と北朝鮮による南北連絡チャンネルが約1年11カ月ぶりに開通したのを受け、韓国では南北関係改善への期待感が高まっている。2月の平昌(ピョンチャン)冬季五輪の北朝鮮参加実現に続き、さまざまな交流を活発化させたい考えだ。

     「韓国側がまず発言し、北朝鮮側が対応した」。韓国統一省関係者は3日午後3時半から約20分間行われた連絡チャンネルでのやりとりについて、自己紹介した冒頭から詳細に説明し、連絡再開の興奮をにじませた。

     今年の旧正月は五輪期間に重なることもあり、韓国政府は南北離散家族再会事業についても改めて呼び掛けを検討している模様だ。韓国統一省の白泰鉉(ペクテヒョン)報道官は3日、現時点で決まったことはないとしながら、「政府としては離散家族問題が迅速に解決されなければならないという立場で一貫している」と強調。2日の南北会談呼びかけに対し、北朝鮮側が応じる場合「五輪参加問題とともに虚心坦懐(たんかい)に議論しうる」と述べた。

     ただ、元統一省次官の金炯錫(キムヒョンソク)大真大教授は「北朝鮮は経済発展のため国際社会の協力が必要で、平昌五輪を活用しようとしている」と指摘。「南北対話呼びかけと同時に米韓合同演習の中止なども求めており、外交的に利用する狙いは明らかだ」と話す。五輪出場の登録期限は29日に迫っているが、会談の議題などをめぐって南北間で激しい駆け引きが展開されそうだ。

     一方、康京和(カンギョンファ)外相は3日、ティラーソン米国務長官と電話協議。韓国外務省によると、康氏が平昌五輪を機にした南北関係改善と、北朝鮮核問題の平和的解決をともに推進すると説明したのに対し、ティラーソン氏は両国が緊密に協力し、北朝鮮を「意味のある非核化の道」に導くための外交的努力を続けるべきだと呼びかけた。韓国政府は、北朝鮮の核問題解決を最優先とする米国との同盟関係に配慮しながら、慎重に対応を検討している。

    米は分断警戒

     【ワシントン高本耕太、ニューヨーク國枝すみれ】北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が韓国と南北対話を急速に進めていることについて、米国は「米韓分断工作」を警戒している。

     トランプ米大統領は2日夜、金委員長が新年の辞で「核のボタンが私の机の上に常にある」と米国を威嚇したことに対し、自身のツイッターで「私も核のボタンを持っている。ただ、より大きく強力で、しっかり作動する」と対抗した。別の投稿では、「ロケットマン(金委員長の蔑称)が韓国と話したいと言い出した。良いしらせかどうか、見てみよう」と余裕を見せたが、核ボタン発言に反論していないことが気になったのか、半日もたって追加でツイートした。

     またヘイリー国連大使は2日の記者会見で、「核放棄に同意しない限り、米国は(対話意欲を)真剣に受け止めない」とクギを刺した。国務省のナウアート報道官も2日、南北当局者会談について「目的が米韓関係にくさびを打ち込むことであれば、その目的は絶対に達成されない」と語った。

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