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たたなづく

命と人生 自分の手で紡ぐ新年に=河瀬直美

 新しい年が明けた。去年は「光」のカンヌ上映から日本国内公開。また、新作の撮影が初秋と晩秋の2期にわけておこなわれた。その合間にはオペラ演出に初挑戦をして、12月に沖縄で千秋楽を迎えた。振り返れば、嵐のような一年であった。

 今年は、その新作「Vision」の公開を初夏に予定している。「Vision」はジャポニスムというフランスにおける日本を特集するという行事のオープニング上映に決定しており、年明けからの編集作業に余念がない。今回は初めてのフランス人編集マンと仕事をすることになった。これまで「殯(もがり)の森」から「光」まで6本の作品を一緒にやってきたティナという女性とどうしてもスケジュールがあわなかった。新しい編集マンはフランソワという60代の男性である。ティナいわく、フランスでは一、二を争う素晴らしい編集者であるから、安心して委ねればいい。その言葉を信じて作業に入る。手がけた作品はカンヌの最高賞にあたるパルムドールを受賞するなど、経歴を見ても素晴らしい。「Vision」の世界がどのように形作られていくのか、楽しみである。

 90時間ほどの撮影素材があり、作品は2時間ほどにまとめる予定である。多くの映画にはならない映像の中…

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