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水俣病研究集会

「差別は今も」 患者アンケ中間報告

 水俣市で開かれている水俣病事件研究交流集会は最終日の7日、水俣病に関わる多くの課題について発表や議論がされた。熊本学園大水俣学研究センターなどが水俣病公式確認60年の2016年に合わせて患者・被害者約9000人に発送したアンケート(回収率約26%)の結果について中間報告があった。

     ここ数年で差別を受けた経験(複数回答)に対しては▽336人が「ばかにされたり悪口や陰口を言われた」▽245人が「補償金、一時金をもらったことを非難された」▽178人が「裁判をしたことを非難された」--と答えた。「親戚などから付き合いを避けられた」「縁談に差し支えた」などの回答も数十人規模であった。

     報告した同センター研究員の守弘仁志さんは「差別は今もあり、しかも(内容が)それぞれ異なっていて、改めて差別問題の複雑さをうかがわせている」と指摘した。

     また和光大講師の森下直紀さん(環境史専攻)は、カナダ・オンタリオ州のカナダ水俣病事件の現状を報告。オンタリオ州政府が昨年、製紙工場から水銀が流された川を10年かけて浄化するために約76億円を拠出することを決めたという。カナダでは、水底の土壌の水銀濃度が0.87ppm以上で環境回復措置することになっている。

     会場からは「水俣湾での汚染処理事業(海底土砂のしゅんせつ)が25ppmを基準に実施されたことと比べると、カナダの考え方は大変重要だ」との指摘が出た。【笠井光俊】

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