メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

炎のなかへ

/51 アンディ・タケシの東京大空襲 石田衣良 望月ミネタロウ・画

三月八日(7)

 三人は戦勝祈願を済ませると、鳥居で振り返り一礼して猿江神社を出た。朝は早かった。工場の始業時間まではたっぷりとある。息を白く伸ばして、テツがのんきにいった。

「いやあ、助かったな。大詔奉戴日はいつも腹が減ってたまらないんだ。記念日なのにおかずもないしな。工場で毎日働かされて月月火水木金金だもんな」

 決戦に休みなしということで、祭日も工場への出勤が続いていた。曜日など関係ないのだ。休日は十日、二十…

この記事は有料記事です。

残り749文字(全文955文字)

毎日新聞のアカウント

話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 訃報 大塚勇三さん97歳=児童文学者「スーホの白い馬」
  2. 夏の高校野球 マウンドでお決まりポーズ 金足農・吉田
  3. アジア大会 バスケ4選手が買春か JOC処分、帰国の途
  4. 夏の高校野球 滞在費ピンチ 金足農OBが寄付金募集
  5. 夏の高校野球 金足農、東北の夢担う 白河越え挑戦

編集部のオススメ記事

のマークについて

毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです