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炎のなかへ

/51 アンディ・タケシの東京大空襲 石田衣良 望月ミネタロウ・画

三月八日(7)

 三人は戦勝祈願を済ませると、鳥居で振り返り一礼して猿江神社を出た。朝は早かった。工場の始業時間まではたっぷりとある。息を白く伸ばして、テツがのんきにいった。

「いやあ、助かったな。大詔奉戴日はいつも腹が減ってたまらないんだ。記念日なのにおかずもないしな。工場で毎日働かされて月月火水木金金だもんな」

 決戦に休みなしということで、祭日も工場への出勤が続いていた。曜日など関係ないのだ。休日は十日、二十…

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