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激動の世界を読む

米中変貌と地殻変動 団結と多角外交がカギ=高原明生・東京大大学院教授

 新しい年を迎え、過去1年の世界の来し方を振り返ると、大国の変貌ぶりに地殻変動の気配を感じた人も多かったことだろう。まず何といっても人々を困惑させたのは米国に誕生したトランプ大統領である。

 トランプ氏は人権や民主主義などの価値に興味を示さず、また唯一の超大国としての責任に思いを馳(は)せることもなく、アメリカ・ファーストという本音をあらわにした。年初の環太平洋パートナーシップ協定(TPP)離脱に始まり、年央の気候変動対策に関するパリ協定からの撤退表明を経て、年末にはエルサレムをイスラエルの首都に認定した。こうしたトランプ氏の対外政策が示した認識不足と自己中心性に対し、世界の多くの国が当惑を隠さず非難を浴びせた。

 米国に代わり、世界の舞台で主役を奪うかのような勢いを示したのは中国の習近平国家主席だった。1月には…

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