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余録

「キマロキ」と聞いてピンとくる人は…

 「キマロキ」と聞いてピンとくる人は年配の方か、鉄道マニアだろう。1960年代まで活躍した除雪用の列車編成のことだ▲先頭に機関車、雪壁を崩すマックレー車と雪を吹き飛ばすロータリー車が続き、最後尾にも機関車が連結される。それぞれの最初の文字を取ってキマロキ編成と呼ばれた▲通常はラッセル車で線路上の雪をかき分けるが、雪が多いと線路両側に高い雪壁ができて排雪スペースがなくなる。そこで強力な除雪能力を持つキマロキ編成が頼られた。だが、歯が立たない場合もある。「38豪雪」と呼ばれる63(昭和38)年1月の豪雪がそうだった▲上信越から北陸にかけ、平野部でも最高3~4メートルの雪が積もり、鉄路も道路もマヒ状態に陥った。当時の記録映画にはあまりの雪の多さに立ち往生するキマロキ編成の映像が残されている。輸送の主力が鉄道だった時代。物資輸送も止まり、全国から国鉄職員や自衛隊員が動員され、人海戦術で除雪に当たった▲200人以上の死者、行方不明者を出した豪雪から55年。雪害対策は進歩し、除雪能力も高まったが、自然の猛威は衰えることがない。新潟県の信越線では予想を超える降雪で電車が立ち往生し、約430人が車内で夜を過ごした▲55年前と同様に「ラニーニャ現象」と「黒潮大蛇行」が起きていることも気になる。きょうから大学入試センター試験が始まり、受験シーズンが本格化する。受験生も心配だろう。過去の教訓も踏まえ、雪の猛威に十分に備えたい。

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