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余録

予言の歴史は古い。聖書で預言者たちは…

 予言の歴史は古い。聖書で預言者たちは未来を語り、中世のジャンヌ・ダルクは千里眼を示した。19世紀にジュール・ベルヌは「月世界旅行」を、20世紀初めにH・G・ウェルズは将来の高速道路や冷暖房装置を予見した(トニー・アラン著「世界予言全書」原書房)▲太古から、激動や重圧にさらされた時期に未来を予見したいという欲求がもっとも顕著になる、と著者は説く。現代では科学やデータを駆使した気象予報や経済予測がいわば「新しい予言」として一般的となっている▲年末から新春にかけて書店には「大予測」「総予測」と題した雑誌が数多く並んだ。みずほ総合研究所の「とんでも予想2018年」も恒例のリポートだ▲トップテンの大半を海外の話題が占める。トランプ米大統領の支持率が急上昇し中間選挙でも勝利。サウジアラビアとイランの対立が激化し中東各地に火種が拡大。ほかにイタリアで欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票が実施され、逆に英国ではEU離脱が撤回される、というぐあいである▲あくまでも「起こる可能性は低いながらも、生じた場合には影響が大きい」というシナリオだ。米中朝首脳会議の実現という予想もある。過去にトランプ氏の大統領選当選を的中させた実績もあり、侮れない▲北朝鮮のトップが「核のボタン」をちらつかせながら、平和の祭典への参加方針を示した新年初めである。待ち受けるのが激動か平静かは読みづらい。先行きの予測が関心を引くゆえんだろう。

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