モンゴルの盟友2人が肩を並べるはずの式典が寂しい光景になった。大相撲初場所(14日初日、両国国技館)を控えた13日、直前2場所の優勝額贈呈式が同国技館で行われ、九州場所でV40を達成した横綱・白鵬(32=宮城野部屋)だけが出席。秋場所で優勝した元日馬富士は引退しており出席できず、師匠だった伊勢ケ浜親方も代理出席を辞退した。
九州場所の優勝インタビューでは「日馬富士関と貴ノ岩関を再びこの土俵に上げてあげたい」と激白。この日、その日馬富士が不在で式典に臨んだことについて報道陣から聞かれると、軽くうなずくのが精いっぱいだった。
九州場所後の横綱審議委員会では、立ち合いの張り手に対して「美しくない」と批判を受けた。元日馬富士の暴行事件現場にも同席し、現在減給処分中。それでも「今年一年、いろいろなことがあると思うけど」と逆風は想定内だ。初日は若手有望株の阿武咲。「いつも通りやるだけ」と、揺るぎない精神力を見せつける。(スポニチ)