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論プラス

大相撲に理想と現実のギャップ 力士像、熟議の時代に=論説委員・村田隆和

満員御礼の垂れ幕が下がった大相撲初場所初日=東京・両国国技館で14日、小川昌宏撮影

「品格」の定義は曖昧

 大相撲初場所が始まった。元横綱・日馬富士の傷害事件をめぐる一連の騒動は関係者に処分が下り、日本相撲協会には「出直し」の場所となる。角界もファンも相撲に集中できる1年になることを期待しつつ、私たちにとっての相撲とは何かを考えた。

文化を伝える使命

 今月5日の横綱審議委員会による稽古(けいこ)総見。四股、てっぽう、すり足と白鵬が相撲の基本動作を淡々と続けていた。1時間も過ぎた頃、土俵に上がらぬ横綱にいらだったのか、八角理事長が強い口調で言った。「(相撲を)取らなきゃ」。声に促されるように白鵬は平幕の正代を相手に7番取ると、報道陣の問いかけには無言で東京・両国国技館を後にした。

 白鵬は過去最多40回の優勝歴を誇り、昨年の名古屋場所では歴代最多の1048勝も記録した。2007年…

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