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阪神大震災23年

離れた手「今も昨日のことのよう」

阪神大震災から23年。雨の中、発生時刻に黙とうする大勢の人たち=神戸市中央区で2018年1月17日午前5時46分、貝塚太一撮影

 6434人が犠牲になった阪神大震災は17日、発生から23年となった。雨の中、多くの人々の人生を一瞬で変えた午前5時46分、各地で追悼行事が営まれ、静かな祈りがささげられた。神戸市中央区の東遊園地には、阪神地域だけでなく、全国の被災地からも多くの遺族や関係者が訪れた。

 同市兵庫区の内職業、大石博子さん(68)は「慰霊と復興のモニュメント」で、高校1年だった次女朝美さん(当時16歳)の名前が刻まれた銘板をそっとなで、「私が代わってやりたかった」とこぼした。幼稚園の先生になるのが夢で、あの日も未明まで勉強していた。がれきの中に3時間以上閉じ込められ、名前を叫んだが返事はなかった。「私、横におったんです。(揺れが起こった)最初は手も握っていたけど、何で離してしまったんかな」。23年がたつが「震災は今も昨日のことのようです」と語った。

 同市中央区の会社員、平島智恵さん(38)は、親戚の宮原和夫さん(当時4歳)を思い、竹灯籠(とうろう)の火を見つめた。2人は姉弟と間違えられるほど仲良しで、震災前日にもかくれんぼをして遊んだ。この日は体調不良だったが、テレビで式典の映像を見るうち、「(宮原さんが)私を待っている」と思い、駆け付けた。雨で消える竹灯籠の火を何度も付け直しながら、「この火から一人一人の命、思いを感じる。少しでも多く、長く燃え続けてほしい」と願った。

 東日本大震災(11年)の被災者も参列。津波で妻典子さん(当時50歳)を亡くした宮城県名取市の木皿俊克さん(61)は、14年に初めて神戸に来た時、ボランティアから掛けられた「大丈夫や。絶対復興するから」という言葉が忘れられない。「自分が不安を抱えていた時、神戸の人が励ましてくれた。恩返しがしたい」と語った。

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